【企画書やチラシにひと工夫】ビジネスに即役立つデザイン10のコツ。

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こんにちは、Studio SPEC代表の麻野です。

今回は、【ビジネスに即役立つ】をテーマに、すぐに実践できるデザインに関するコツをお伝えさせていただきます。
今回お伝えする10のコツを実践していただくだけで、普段何気なく作成している企画書やチラシ、ポップ等がより見やすい、より印象が良いものにしていただく事が可能です。

ビジネスに即役立つデザイン10のコツ。

私が30年のデザイナー人生の中で得たデザインのコツをご紹介します。

目次

コツ01.デザインをする意味を考える

早速ですが、デザインとは何でしょう?

私達の身のまわりにはデザインされたもので溢れています。 目を引く広告やポスターはデザインされたものです。 では、デザインとアートとの違いは何でしょうか?様々な考え方がありますが、一つの考え方としては、アートは、自己表現を目的として作る人の芸術的/美術的感覚によって制作します。 デザインは、情報やイメージを人に伝えたり、印象を与えることを目的として行うものです。 もちろん良い印象を与えるため、かっこ良く見せる工夫をすることもデザインの一つです。

デザインを日本語に訳すと「意匠」「設計」「図案」といった言葉になります。

広告や建築、工芸など対象によって異なりますが、目的を達成するために考え、工夫して表現、または造形を制作する作業を意味します。 プレゼンテーションスライドや、会社の企画書、お店のチラシなど、目的を持って何かを作る作業はすべてデザインなのです。 デザインは特別なことではなく、皆さんが日々行っていることなのです。

では、専門の知識や技術、ソフトもなくどうやってデザインをすればいいのでしょうか?デザインには様々なルールがありますが、前提として「わかりやすい」「見やすい」「美しい」といった共通の目的があります。 例えば、会社の企画書で見せる相手に伝えたいことを一番「見やすい」場所に「わかりやすい」ように配置する、それがデザインです。 Appleの元CEO、Steve Jobs氏はデザインについて、“Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.(デザインとは、単に視覚や感覚のことではない。デザインとは、どう機能するかだ。)”と述べています。 つまり、単にきれいに見えるのが良いデザインというわけではなく、相手が見やすい、使いやすいものが良いデザインとなるのです。そうやって作られた書類の見た目は自然と整い、かっこ良いデザインになるのです。

コツ02.レイアウトのルールでキレイに見せる

広告などの紙面に写真やキャッチコピー、文章を配置することをレイアウトと言います。このレイアウトが、かっこ良いデザインの基本となります。

基本ルールは「揃える」「まとめる」「区別する」を使った情報の整理整頓です。

レイアウトにはいくつものルールがあります。プロのデザイナーは、これらのルールを経験からほとんど無意識に使っています。このルールを身に付ければ、誰でもレイアウトができます。チラシやメニューなど、対象によって様々なルールがありますが、基本ルールは「揃える」「まとめる」「区別する」を使った情報の整理整頓です。

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「揃える」

文字の位置や、見出しなど揃えられるところはすべて揃えます。文章の端が揃うことで文頭が見つけやすくなり、文章が読みやすくなります。画像の大きさを揃えると紙面のバランスが良くなります。

「まとめる」

項目名と説明、写真と写真のタイトルなど、関連のある項目同士を近づけて配置します。関連のあるものを同じ揃え方で近くに配置することで、内容を直感的に理解しやすくなります。

「区別する」

揃えてまとめた情報グループを離して配置します。情報グループの周りに余白ができることで、グループが強調され、情報を素早く見つけることができ、正確に伝えることができます。グループを区別するには、罫線を引く、色分けをするなどの方法があります。文章を枠内に入れる場合は、上下左右に一文字分ぐらい余白を確保しましょう。

この3つのルールを守れば、キレイにまとまった紙面になり、読む人にきちんと情報が伝わります。ぜひ試してください。

コツ03.フォントの選び方

文字は情報を的確に伝える要素です。文章においては内容はもちろん、文字の読みやすさや見やすさを考えることが大切です。文字にはフォント(書体)、サイズ、ウェイト(太さ)など、デザインすべき要素が多くあります。目的や文章量によってフォントを使い分け、適切なサイズ、ウェイトを設定します。この文字のデザインを「タイポグラフィ」といい、デザインの中でも重要な役割を持っています。

フォントには多くの種類があり、それぞれに向いている用途があります。企画書やレポートなどの資料では、タイトルや見出しは一目見て内容や重要性がわかることが大切です。したがって、視認性の高い「太いゴシック体」が向いています。長い文章には、可読性の良い「細い明朝体」が向いています。プレゼンテーションのスライドは、読みやすさよりも見やすさが重視されます。全体を通じてゴシック体を用いるのが良いでしょう。

読みやすい文章を見やすくするにはメリハリも大切です。見出しと本文にフォントでメリハリをつけるコツは、サイズに差をつけることとウェイトを変えることです。文字サイズは本文を基準に1.3~1.5倍ずつ掛けます。行間は文字サイズの1.5~2倍の間で設定すると読みやすくなります。

一つの紙面でたくさんのフォントを使うとごちゃごちゃした印象になり、目立つものも目立たなくなります。一つの紙面で使うフォントは3種類ぐらいがベストです。また、チラシなどの広告でインパクトのあるPOP(ディスプレイ)体など、デザインフォントを使う場合があります。その場合は見出しのみ、商品名のみ、といったルールを作る事でしっかりと引き立ちます。

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たくさんのフォントやサイズ、ウェイトを使いすぎると読みにくくなり、伝わらなくなるので気をつけましょう。レイアウトのコツと併用するとキレイにまとまるので、合わせて活用してください。

コツ04.色の持つ印象と組み合わせ方

皆さんが目にする雑誌やファッション、インテリアなどすべてが感覚的に美しいと感じられるように配色されています

色を組み合わせて見出しや内容を強調したり、情報を差別化し画面を見やすく工夫し、良い印象を与えることを『配色』といいます。文字やイメージ、レイアウトの関係も配色1つで変わります。皆さんが目にする雑誌やファッション、インテリアなどすべてが感覚的に美しいと感じられるように配色されています。

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色には赤や青などの色相、鮮やかさの彩度、明るさの明度があり、同じ色相の色でもトーン(明度と彩度)を変えるだけで印象が大きく変わります。例えば、彩度の高い鮮やかな赤は力強い印象になり、明度の高い白っぽい赤(ピンク)はかわいい印象になります。空色、水色の様な青は爽やかさ、知性的な印象、若葉の様な緑は穏やかさ、協調性、自然な印象を与えます。明度の高い淡い色調はソフトな印象、彩度を下げた灰色みの色調では、上品な印象を作ることができます。これら色が与える印象を意識して配色しましょう。

配色には古くから様々な技法がありますが、その中でも手軽なのが近い色相、トーンの色同士の組み合わせです。色相が似ている色を組み合わせると、調和がとれ全体の統一感を保ちながら、トーンが違うことで鮮やかな色を引き立てます。

ポイントは色を使いすぎないこと。

多くの色を使いすぎるとまとまりがなくなり、目立つものが目立たなくなります。使用する色は3~5色、この内一番目立たせるメインカラーは1色(5色使用の場合は2色)にし、残りはメインカラーをサポートする色にすると効果的です。多くの色を使う場合は1色をグレーにします。グレーは色同士の衝突を和らげる効果があります。

チラシや企画書はもちろんのこと、ファッションやインテリアなどいろいろなものに活用してください。

コツ05.わかりやすい表

ビジネスの現場では価格表や集計表、仕様表など様々な表を使います。

項目数や情報が多くなると、列数や行数が増えて複雑な表になってしまいます。社内の資料や企画書、プレゼンテーションで使用する表をわかりやすく見せることも大切なデザインです。

「文字を目立たせる」

表の中で一番重要な要素は情報です。表のマスの中に入っている数字や文字情報がはっきり読めるよう、文字と枠線の間に十分な余白を作ります。項目名などの表見出しは、それに続く情報とは意味が異なります。背景色や文字の太さを変え、一目で分かるぐらい明確に区別した方が見やすくなります。

「枠線を変える」

データを囲む枠にどのような罫線を使うかが、視認性を高めるポイントとなります。目が線に沿って動いてしまうという性質を利用して、強調する線と控えめにする線を見極め、データに視線を誘導します。余分な線は消しましょう。罫線は直線以外にも点線や二重線など種類があります。隣接している情報が関係している場合は細めの点線や破線に、はっきり分けたい場合は二重線や太い実線を使うことで視覚的に区別しやすくなります。

「背景色の活用」

行の背景色を一行おきにつけることで、同じ行の情報を対応させやすくなります。背景色は文字がはっきり見える薄い色を使います。濃い色を使うとコントラストが強くなり、表全体が見づらくなります。列数や行数が多い複雑な表になればなるほど、このような工夫が必要になってきます。

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表の情報はそれぞれ関連性があります。罫線の種類や背景色を使いすぎると、それらの関連性が分かりにくくなり、見た目もごちゃごちゃするので気をつけましょう。掲載する情報の意味と相互の関係を考えて、はっきりと視覚的に区別をつければわかりやすい表になります。

コツ06.伝わるグラフ

オフィスソフトで作ったグラフに少し手を加えて、見栄え良く分かりやすく。

グラフは複数の数字情報を図形を使って視覚的に表したものです。前回の表組みと同じく、資料、企画書、プレゼンテーションの中で、コンテンツの説得力を増してくれる重要な要素です。グラフは棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフなどがあり、データを直感的に伝えることができます。ビジネスの現場では、Excelなどのオフィスソフトを使って作成することが多いと思います。

グラフは直感的に伝えるものです。データグラフがすでに複雑なので、更に飾る必要はありません。できるだけ余分なものを削りましょう。棒グラフの場合は、棒の間隔をあけてゆとりを持たせます。棒グラフ、折れ線グラフの目盛りとなる罫線を取ることで、グラフがすっきりし分かりやすくなります。数値の差が分かりにくい場合は、目盛りの表示を変えると差を強調できます。

特に強調したい情報は、そのグラフのみ色を変更したり、矢印や枠、アイコンを付けて引き立てると、何を見て欲しいのかが一目でわかるようになります。一つだけ違うものがあれば、あえて言葉で説明しなくても、見る人の視線は自然に重要なポイントへいきます。

さらに重要なポイントを強調する場合は、数値やコメントをグラフに添えて記載することで、要点を明確にできます。言葉と数値があることで、情報が頭に入りやすくなります。

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これらを組み合わせることで、見る人の注意をひき、印象付けることができます。特にプレゼンテーションの場面では、グラフ全体を見せることではなく、グラフのデータから示される情報を伝えることが目的です。そのグラフで「何を示したい」のかを明確にし、示したい部分だけを強調することが大切です。

少し手を加えるだけでさらに分かりやすくなります。表組みと合わせて活用してください。

コツ07.見せるプレゼンテーション

プレゼンテーションのスライドをきれいに、分かりやすく見せる

「シンプルデザイン」

オフィスソフトのプレゼンテーションテンプレートの中には凝ったデザインのものがありますが、模様の入った背景は画像やグラフを入れた場合、まとまりがなくなり、内容が目立たなくなってしまいます。イメージ画像を使う場合は表紙やタイトルスライドに入れましょう。会社ロゴは各ページのヘッダーまたはフッターにワンポイントとして入れると引き立ちます。

「ゴシック体の太い文字」

ゴシック体は視認性が良く、モニタやプロジェクターでの表示に適しています。スライドの読みやすさは文字の色と背景の色に注意しましょう。白い背景と黒い文字は読みやすいですが、スクリーン上ではコントラストが強く目に負担をかけます。この場合は、背景とのコントラストを下げ過ぎない程度のグレーの文字を使うことで読みやすさを高めることが出来ます。単語や数値を強調させる場合は、その単語の色をアクセントカラーに変えさらに太い字に変えます。数値の場合は、単位を一回り小さくするとインパクトが出ます。

「イメージカラーは3色」

もちろん5色、7色と増やしてもかまわないのですが、色数が増えるほど、まとまりがなくなり見せたい内容が目立たなくなります。基本はスライドの背景色として使用するベースカラー、見出しや主張したい内容などに使用するメインカラー、特に強調したい部分に使用するアクセントカラーの3色です。色を選ぶときは彩度の高い色は避けましょう。プロジェクターで写したり、モニタで見るような場合は、彩度が高すぎる色は目に優しくありません。少し落ち着いた色を使うと見やすいスライドになります。

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プレゼンテーションのスライドは情報やイメージを伝える重要な要素です。ぜひ活用してください。

コツ08.効果的な販促チラシ

チラシの販促効果はメイン写真で決まるといっても過言ではありません。

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写真は一番アピールしたいものだけを大きく載せましょう。チラシに写真を載せる場合は、すべての写真を目立つように配置しがちですが、かえって見づらい紙面になってしまいます。最もアピールしたい1、2点のみ大きい写真にし、それ以外の写真は主張しすぎない大きさで配置しましょう。小さい商品写真は水平方向や垂直方向に揃えて紙面を整理すると、すべての商品に目が行き届くようになります。また、商品の後ろにいろいろなものが写っている場合は、メインとなる部分だけを切り抜きクローズアップしてみましょう。これを「トリミング」といいます。写真の主要な部分を強調し、画面全体の印象を強めることができます。

必要な情報は「正しく」「わかりやすく」見せましょう。

商品名と価格、連絡先は必ず必要となる情報です。その他に商品の説明などが入ることがあります。重要度に合わせて大きさなどの強弱をつけましょう。商品についてわかりやすく説明するためには、ある程度の文章量が必要となる場合がありますが、たくさんの文字を小さいスペースに詰め込んでしまうと、読みにくくなり必要な情報が伝わらなくなってしまいます。スペースに合わせて文章量も調節しましょう。

情報は目線の流れにそって配置しましょう。

私達が文章を読む習慣から、目線が動く位置が自然と決まっています。横組みの文章では左上から、縦組みの文章では右上からとなりますが、これはチラシも例外ではありません。横書きの場合は左上から右上、中心を経て左下、最後に右下に目線が移動します。チラシの上部分にキャッチコピーやメイン写真をおき、右下に連絡先やクーポンを配置すれば次のアクションに繋がりやすくなるでしょう。

販促チラシは商品やサービスを広く知ってもらう重要なものです。ぜひ活用してください。

コツ09.ワンポイントアクセントで注目度を上げる

ちょっとした飾りを加えることで注目を引きつけることができます。

企画書やプレゼンテーション、チラシで注目を引きつけたい場合に使用するのが、ワンポイントアクセントです。ワンポイントアクセントの飾りには、アイコンやふきだし、フレーム、バッジなどがあります。見出しや商品名にアイコンを添えたり、注目して欲しいメッセージをふきだしやフレームの中に入れるなど、ちょっとした飾りを加えることで注目を引きつけることができます。

アイコンは星型や矢印などの記号から、ペンやマウスなどのオブジェクトなど色々な形がありますので、内容に合った形を選びましょう。細部まで描かれたイラスト系は小さいサイズですと、何が描いてあるのか分からない場合がありますので、内容が分かる大きさで使用しましょう。

ふきだしとフレームは、丸型や楕円、四角形などの形があります。中に入る文章の量にあわせて選びましょう。この時、文章が読みやすいように十分な余白があることが大切です。十分な余白がない場合は、飾りと内容が一体化して逆に目立たなくなるので注意してください。

注目を引きつけるためには、なるべく目立つような飾りを選ぶのが基本ですが、色や形に気をつけて選びましょう。派手な色の飾りがたくさんの場所に散乱していると、全体が見づらくなり、飾りにだけに目が行き、逆に内容が目立たなくなってしまいます。複数の飾りを使う場合は、全体のまとまりを崩さないように同じスタイルのものにしましょう。コツは飾りをつけるものはシンプルにすることです。逆にインパクトができ、目に付きやすくなります。

ワンポイントアクセントで注目度を上げることで、大切なメッセージを引き立て、より印象に残りやすくなります。効果的に使用してください。

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コツ10.デザインをより目立たせる

せっかくのデザインが埋もれてしまわないように。

フライヤーやショップカードなどの広告は、置く場所によっては同様にデザインされたものと一緒に置かれることも少なくはありません。せっかくのデザインが埋もれてしまわないように、同じデザインの中でさらに目を引く工夫をしたいものです。キャッチコピーなどの文字、写真やイラストなどのビジュアルでインパクトを与え、存在感を際立たせる方法もありますが、その他に物理的に目立たせる方法があります。今回は素材を使って、デザインを目立たせるコツをご紹介します。

紙のサイズを変える

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一緒に並んだフライヤーやショップカードと差をつけることができます。フライヤーなら、端を切り落としてロングサイズに、ショップカードなら、名刺より小さめのサイズ、というように違いをつけることで、目に留まりやすくなります。上下を少し縮めて正方形にすると、かわいらしさを演出できます。

印刷する紙を変える

印刷する紙を変えると、個性の強い印象を作ることができます。厚い紙は存在感を高めることができ、ざらついた質感を持つ紙は手に取った感触が印象に残ります。最近ではいろいろな特殊紙が市販されていますので、厚みや柄、質感など色々な特徴を持たすことができます。

紙の形を加工して、凝った形にする

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角を丸く仕上げると柔らかい印象になり、変わった形だと「何だろう?」と手にとってみたくなります。A4サイズのフライヤーでも、2箇所の対角の角を切り落とすだけで個性が引き立ちます。

まとめ

小さいことも一つ一つルールにそって作れば、どなたでもデザインができます。

今回は少しのルールを押さえておけば、より分かりやすい、より素晴らしものをデザインする事が出来る例として10個のコツをご紹介させていただきました。
もちろん、これらの10個のコツさえ抑えれば素晴らしいデザインが作れるわけでは決してありませんが、根底にある考え方である事には変わりません。

今回ご紹介させていただきました、これらのコツが皆様のビジネスや生活の現場でお役に立つことを願っております。

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